オープンコースウェア


2013年 01月 07日

正月特別ビデオ講義の最後ということで、世界の大学がいかに講義(コース)を公開しているかについて書いておこうと思う。
中でも、一番有名なのは、MITのMIT OpenCourseWare | Free Online Course Materialsであろう。ForTheLoveOfPhysics.jpgMITでは、全コースをインターネット公開しようとしているのだ。
授業料などだけで年間4万ドルほどかかる大学の講義が無料で聴講できるのだ。理解できなくても覗いて見る価値はある。
その中でも特別に有名なのは、物理学の力学の講義だ。
日本の物理の本でも、鉄砲とかが出てくるが、この講義では実際にライフルをぶっ放してから、物理学に従って弾の速度を計算してみるのだ。
講義があまりにも有名になって本にもなったのだが、その表紙には等時性の実験をやっているところが載っている。教授自身が振り子の重りになって、広い教壇の上をゆらりゆらりと10回揺られるのだ。


1大学だけでなく、複数の著名大学が協力して公開している
Free Online Classes | Online Learning | Academic Earth というのがある。
現在、世界の41大学が参加していて、実に様々なコースが用意されている。
最初はアメリカが中心であったが、徐々に世界の大学が参加するようになってきている。
最近の目立った動きはIIT(インド工科大学)であろう。ちょっと試しに聞いてみたが、インド英語で延々と講義されてしまい、耐えられなかったので止めてしまった。本来はイギリス英語のはずなので、あのインド英語をイギリス英語に変換するフィルタはないものかと思う。

これら以外にも、世界の多くの大学で、様々な形で授業内容が公開されている。それに比較すると、日本の大学の授業公開レベルは、かなりお寒い状況である。公開しているといっても、最終講義だったり、特別講義だったり、資料だけとかが多い。たとえビデオが用意されていても、コースの一部がビデオ公開されているだけで、これではコースウェアでも何でもないと思うのだが。

Khan Academyも紹介しておきたい。今まで紹介したのは大学学部レベルの内容だったのだが、これは、それ以前、初等中等教育の理系科目が中心になっている動画サイトである。見ている人の数はこちらの方が多いようだ。
内容は他愛もないことだけれど、それを英語でどう説明するのかは、なかなか分からないものだ。
この動画サイトは、The Bill and Melinda Gates Foundation, Googleなどをはじめ多くのdonationで成り立っている。Bill Gates は引退後、慈善活動を行っており、2011年は36億ドルを寄付したようだ。
分かってる内容を英語で聞いてみるのも良い勉強になるだろう。英語が苦手でも、よく分かっている内容だと大丈夫かもしれない。

さて、次からは、またHaskellに戻るぞ!